観光庁は、休日分散化のメリットとして、
「旅行料金の低廉化」
「交通渋滞や混雑の緩和による移動時間の短縮化」
をあげています。
今回は、海外、国内(ゴルフ旅行も含めた)旅行について、考察してみます!
某旅行会社は、
「GW分散化が実現すれば、これまでなら予約ですぐ埋まってしまう人気スポットへの客足が分散化され、従来より行きやすくなり、ホテルも安くなる」
「旅行に平日料金で行けるようになり、お客にとって大きなメリットとなる」
などと発言・・・。
つまり、ホテルや航空券、パッケージツアーなども安くなり、鉄道やツアーの予約もとりやすくなる!というのです。
はっきりいって、”バッカじゃなかろうか!!!”と言いたいです!!
こんなことになるわけないでしょう!!!(キッパリ!!!)
そりゃ、新連休がこれまで通りの平日料金で旅行へ行けるのであれば、みんな喜ぶでしょう!
しかし、はたして、そうなるでしょうか???
現在GWなどの大型連休は、”GW料金”という、お盆や年末年始と並ぶ、高額な料金設定になっています。
たとえば、南関東ブロック(東京、神奈川を含む)が、5月第3週の水〜金が休日になるとします。
2012年にあてはめてみると、5月23日〜25日が該当し、土日を含めると5月23日(水)〜27日(日)の5連休となります。
この週に出発する 海外ツアー料金や北海道や沖縄などの国内ツアーが、もし、これまで通り(現在)と同様の閑散期並の安い料金であったなら、多くの客が殺到するでしょう!
そうなれば、パッケージツアー、航空券、ホテルなど、これまでより予約が採りやすくなるわけありません!!!
南関東ブロックに該当する人は、約3000万人いるわけですから・・・。
そうなると、旅行会社やホテルなどの側は、こんなに予約が殺到する時期に、これまで通りの閑散期並みの安い料金のままで提供するわけないのは明白!!
つまり、これまでのGW並みの高額料金を設定にすることが充分に考えられます。
いえ、それどころか、もしかすると、分散化した他のブロックの休日の週である期間、5〜6月にかけての5週間は全部、GW並みの高額料金に設定する可能性もあります!
旅行会社や人気ホテルなどは、これまで客足の少なかった、GW以外の5月〜6月にかけての5週に渡って、客が大幅に増えることになるので大喜びするのは、あたりまえ!!
ウハウハでしょう!
GW並の高額料金設定で集客できる週が、秋も含めると10週になるわけですから・・・!
旅行関連会社の人がメディアなどで、メリットばかりを並べ、”休日分散化”導入に大賛成を声を大にしていうのも、うなづけます。
休日分散化が導入されてしまえば、高額料金に設定しようと、そのときの自由なのですから・・・。
もし、旅行会社などに、少しでも良心的なところがあるならば、GW料金と閑散期料金の中間くらいの料金に設定する可能性がありますが、したとしても、限りなくGW料金に近い中間料金となることが予想されます!
こんなにおいしい話を見逃すわけがありません・・・。
そうなると、旅行に行く際、
これまで以上に長期間に渡り、予約採りづらく、旅行代金が高くなる!
可能性があるのです!!!